読む気をなくすPCの話 -RemoteBoot ローカルIP編- からの続き
今回はグローバルIPの話。
外出先から自分のPCにアクセスするには、そのPCのグローバルIPアドレスを知る必要があります。
例えば、
こちらのサイトを見てもらうと、自分が使用しているPCのグローバルIPとホスト名を知ることができます。
要はこのグローバルIPをRemoteBootに入力してやれば、遠隔起動ができるワケです。
しかし、グローバルIPは流動的に変化し、それがいつなのかも分かりません。
今日かもしれないし、何年後かもしれない。もちろん自宅ルータを再起動しても変化します。
プロバイダなどの有料オプションでこのグローバルIPを固定することはできますが、遠隔操作や起動のためだけに毎月お金を払う人はまずいないでしょう。
グローバルIPの固定は、ホームページ開設などのためにサーバーを立てたりする場合がほとんどです。
そこで最初に辿り着くのが、DDNS(Dynamic Domain Name System)という無料のサービスの利用だと思います。
何だかまた難しい言葉が。。
ちょっと語弊がありますが、簡単に言うと
「グローバルIPを固定しなくてもドメインを取得できる」サービスです。
ただし、定期的に自分からグローバルIPを報告する必要があるので、別途専用のフリーソフトが必要です。
例えば「naohendrix.dip.jp」というドメイン名を、DDNSサービスで取得したとします。
RemoteBootなど、DNS機能がついているアプリなどにそのドメイン名を入力すると、さっと「133.152.1.59」などのグローバルIPを表示して教えてくれます。

↑一番上にドメイン名、MAC ADDRESSを入力し、DNSボタンを押すと、グローバルIPが表示されます。
RemoteBootはドメイン名入力に対応していない、という記事がありましたが、バージョンアップなどで対応したのでしょう。
問題なく表示されました。
ただ、さっきも書いたように「定期的に自分で」グローバルIPを、そのサービス先に報告・更新しなくてはいけないので、この作業を自動で行ってくれる
Diceという、DDNS利用者のためのフリーソフトを使う必要があります。
もちろんPCが起動していないと自動で更新してくれません。そこがネック。
もしPCがスリープしている間にグローバルIPが変わってしまったら、遠隔起動はできないワケです。
市販されているルータに、DDNSへ自動で更新する機能がついているものもあります。
これがあればPCが寝ていてもルータが自動更新してくれるのですが、「んなもんに金出せるか!」とヨメさんに怒られるのは目に見えています。
しかもDDNSを利用するということは、ドメイン名さえ分かれば誰でも自分のPCにアクセスできるので、セキュリティ上のリスクも伴います。
ということで一度試しましたが、DDNSの使用は却下です。
そこでナオヘンは考えました。
「要はさ、外出先でもオレPCのグローバルIPが分かればいいんだべ?」
まず、自動でPCのグローバルIPを教えてくれるツールがないか探しました。

同じことを考える人は絶対いるもの。あっさり発見しました。
IPアシストというフリーソフトです。
アドレスを監視して、変化があれば自動的にメールを送ってくれます。さらに
「IPアシスト起動時にアドレスチェック→メール送信」ということも可能です。
IPアシストの使い方や設定は、上記ページでダウンロードしたフォルダの「howto.html」を。
すごく簡単ですが、一つだけ。
Vistaの場合(ウチの場合?)は、ipasi3.exe→右クリック→プロパティで
「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れておかないと、各設定が保持されなかったので注意が必要です。
コレを使えば
例えば毎日21時、PCが自動で起動
↓
IPアシストを自動で起動
↓
グローバルIPを自動でチェック
↓
iPhone宛に自動でメールを送信
↓
IPアシストを自動で終了
↓
TOffの設定で3分後にPCスリープ(TOffは
読む気をなくすPCの話 -スリープの見直し編 補足- を参照)
ってことができそうじゃないか?とナオヘンは考えました。
読む気をなくすPCの話 -グローバルIP タスクスケジューラ編- に続く